行政書士と司法書士の違いとは?

行政書士 と 司法書士 の違いをご存じですか?

あちこちで、司法書士は知ってるけど、行政書士って…何? と質問されることが多いですが、やはり「司法」という言葉の響きの方が、何となく知的でカッコいいから…なのでしょうかねぇ?(あくまで個人的な印象です)

行政書士と司法書士は、どちらも「代書人 」が始まりです。

代書人って何? と思いますよね。

行政書士の始まりは、明治初期。
庶民がまだ文字の読み書きの教育を十分に受けられず、お上(役所)が絶大な権威をもっていた時代です。
難しい書類を代わりに代筆して手続きしてくれる、頼れる存在だったのだろうと推測します。

司法書士も、裁判書類を作成する代書人として明治初期に始まり、同時期に「裁判上の代理人」は、弁護士という職業に分かれたそうです。

行政書士も司法書士も、今ではどちらも、そこそこ難関(と言われている)国家資格ですが、近年は、急速に「オンライン化」が進み、「スマホで簡単!自分で手続きが当たり前」になってきましたので、さすがに「代書人」なんて時代錯誤の感は否めず、将来的な需要はどんどん先細りになっていくんだろうか…と世間ではささやかれていたりもします。
どんな商売も、時代のニーズをつかんで行く努力が必要なのですね。

さて、本題の 「行政書士と司法書士の違いとは?」 についてですが、

大きな違いは、相手先が、行政機関か司法機関かの違いです。

主に行政機関に提出する書類作成などを行っているのが行政書士。
主に法務局や裁判所に提出する書類作成などを行っているのが司法書士。

それぞれを管轄する省庁、総務省(旧内務省)と法務省の「縦割り」がそのままの形で現在まで遺っている感じです。

ちなみに、法務局という役所に10年間以上勤務した公務員は、特例で「司法書士の資格」が無試験で得られます。
同様に、行政事務に17年間以上従事した公務員は「行政書士の資格」を無試験でもらえます。

こういった特例措置については、世の中ではあまり知られていないのではないでしょうか?

もし、将来この分野で活躍したいとか、興味があるという方は調べてみてください。

  









ホームへ戻る
↑ホームへ戻る



虎林法務事務所